結婚式は、まとまったお金が出ていく人生でも大きなイベントの1つです。当日を迎えるまでには、式場や挙式のスタイル、どんな演出を行うかなど決めごとがたくさんあり、夫婦としての絆を深める絶好の機会でもあります。さまざまなことを決定するうえで、忘れてはいけないのが予算を立てること。今回は、予算内で結婚式を挙げるために知っておきたいポイントをまとめて紹介していきます。

まずは予算内で結婚式ができる会場を探してみる

(画像提供:diamondforce/stock.adobe.com)

結婚式を挙げると決めたあと、まず式場選びを行うというカップルは少なくありません。どんな式場を選ぶのかによって、結婚式にかかる費用の総額が大きく変わってくる場合もあります。予算内に抑えるためにも、式場選びのポイントを確認しておきましょう。

式場によって安いプランや特典があることも

結婚式場にかかる費用は、どんな結婚式場を選ぶのかだけでなく、どのプランを選ぶのかによっても大きく左右されます。結婚式場やゲストハウス、ホテルなどで結婚式を挙げる場合は、300万円ほどが相場のようです。

しかし、同じ式場でもお得なプランを選ぶだけで、総額が200万円近くオフになるケースもあり、お得なプランを知っているかどうかは結婚式費用にも大きな差を生み出すのです。挙式のみのプランや会食20名プランなど、カップルの理想に合うよう細かくプランを分けている式場もあります。

特定の条件をクリアすればカラードレスが半額になったり、フラワーシャワーが無料になったりといった特典を受けられる場合もあります。同じ式場でもプランの組み合わせかたによってお得に結婚式が挙げられるケースもあるので、契約前によく確認をしておきましょう。

持ち込み料の有無を確認しておこう

結婚式場を選ぶうえで、プランや特典と合わせて確認しておきたいのが“持ち込み料の有無”についてです。結婚式の流れや演出、使用するアイテムなどを決めていく中で、“持ち込んだほうが安いもの”が出てくることもあるでしょう。

たとえば、「親から譲ってもらったウエディングドレスを使用したい」、「フォトグラファーの友人に写真撮影をお願いしたい」など、業者にお願いするよりも自分で用意したほうが安く済むものがあるかもしれません。

しかし、ドレスや写真撮影、引出物やお花など結婚式場が指定している業者以外のものを使用するときは、“持ち込み料”が発生するケースもあります。

結婚式にかかる費用を少しでも抑えようと持ち込みを試みたものの、持ち込み料がかかってしまって結果として割高になってしまうという可能性もあるのです。持ち込めるものとそうでないものの確認はもちろん、持ち込みにかかる費用も確認したうえで、どこまで式場にお任せするのかを判断することが大切です。

結婚式の値段は見積もりの段階で交渉すれば下がることもある

(画像提供:taka/stock.adobe.com)

式場が決まると日取りなどを確認し、だいたいの見積もりが提示されます。最初に出る見積もりは、代表的な項目が並んだ費用明細。最終的にかかる費用には差がありますが、見積もりが出された時点で費用の交渉をしておくことも、予算内で結婚式を挙げるために大切なポイントです。

見積書は複数回もらい、その都度交渉

結婚式場からは、納得がいくまで複数回見積書を提示してもらうのが一般的になっています。理想は、3回見積書を作ってもらうことです。

1回目は、ブライダルフェアや式場見学などで出される概算の見積書。よく利用されているサービスやドレス、料理など一般的なランクのものを取り入れて作られる見積もりです。

2回目に提示してもらうのは、自分たちの具体的な希望を盛り込んだ見積書。1回目の見積書よりも費用の項目がより現実的なものとなるため、どこを残してどこを削除するのかがより見やすくなります。

3回目に提示してもらうのは、ゲストの人数や予算と照らし合わせた最終形の見積書です。式中に使うアイテムや引出物、料理のランクなどもすべて盛り込んだ見積書となるため、実際に支払う金額とほぼ変わりない金額をチェックすることができます。

3回目の見積書の金額が予算内に収まっていない場合は、納得がいくまで金額の調整を行うのがベストです。見積書は何度でも発行してもらえるので、項目を変更するたびに見積書を出してもらい、予算内に収まるよう交渉、相談をしていきましょう。

費用対効果が小さいものは思い切ってカット

結婚式はお祝いごとなので、演出やアイテムはできる限りお金を惜しまず、理想のスタイルで取り入れたいと考えるカップルも少なくないでしょう。しかし経験者からすると、中には「ここは削ってもよかった」という部分もあるようです。

見積もりの項目を1つずつ確認すると、“費用対効果が小さいもの”が見つかるはずです。たとえば、デザートビュッフェからウエディングケーキに変更する、装花をランクダウンするなど、ランクを落としても見た目に大きな変化がないものは、思い切って変更してみるのもいいでしょう。

結婚式の費用は、1つずつのアイテム選びの積み重ねです。迷ったときは“費用対効果”に着目して、効果が小さいと感じたものは躊躇せずにカットしてしまうのも1つの方法です。

業者に依頼しないで予算を抑えることができるものも

(画像提供:victoria/stock.adobe.com)

結婚式に必要なアイテムの中には、業者を通さず自分たちで用意できるものもあります。いかに自分たちの手づくりの品を増やすかも、結婚式費用の節約に直結するようです。賢く結婚式を挙げるためにも、節約術を頭に入れておきましょう。

招待状などペーパーアイテムは自作できる

結婚式では、ゲストへの招待状や席次表、席札などいろいろなペーパーアイテムが必要です。ネットサービスを利用して業者へ依頼をしたり、式場を通じて発注したりすることも可能ですが、自作することでペーパーアイテムにかかる費用を大幅にカットすることができます。

業者に依頼するとゲスト1人あたり1,000~2,000円かかるとも言われるペーパーアイテム代。100円ショップでアイテムを揃えたり無料のテンプレートを利用したりして自作すれば、コストダウンできるでしょう。

招待状はメールやLINEを使ってゲストにお知らせする方法もあるので、ゲストや自分たちに合うやり方を選択してみましょう。

アルバムや映像も手作りすれば安く済む

結婚式費用の中でも意外と大きな出費となるのが、“アルバム”や“映像”など撮影者を必要とするものです。準備に時間をかけられない場合は業者にお願いすることもありますが、節約を意識したい場合はアルバムや映像を手作りすることもできます。

たとえば披露宴の序盤に流すプロフィールムービーや、クライマックスで流すエンディングムービーなどを自分たちで作成するカップルも増えているようです。業者へ依頼すれば数万円かかるところ、自作すれば500円ほどで済んだというケースもあるので、検討してみるとよいでしょう。