世界で唯一、日本だけでレプリコンが承認された背景には、政府と製薬会社の陰謀がある。デモの参加者の中にはそのように考える人も多いという。

 日本看護倫理学会を始め、複数の医療機関までもが、レプリコン反対を表明。中には、接種者の診療拒否というお達しを出したり、入店を阻止するヨガスタジオまで現れたそうだ。

 Meiji社に取材を申し込むと、医薬品の研究開発や渉外担当の役員らが、対面で応じたという。

「治験を行ったベトナムでは、確かに死亡者が出ていますが、いずれの方も治験薬との因果関係は否定されています。また、レプリコンワクチンは、投与後、体内で『増殖』していくと懸念する声もありますが、時間経過にともない消失していくという結果も出ている。
副反応の発現頻度についても、従来型のワクチンと統計学的に有意な差は出ていません。もちろん、接種者の呼気などから感染するということもありえません。こういった非科学的な『噂』により、本来接種すべき人にワクチンが届かないことは好ましくないと考えています」

 そして、障害担当役員は、

「国産ワクチンの製造が急務であるという政府の要請があり、それに我々が応える形で開発をしたからこそ、迅速に承認を行ってもらえた。治験が不十分であるという指摘は当たらない」

 反ワクチン派の中には、情報弱者を利用して金儲けする勢力もいるという。

「コロナ感染を防ぐといって、個人サイトに誘導し抗体スプレーなどを販売する。私はこれを『反ワクチンの闇の経済活動』と言っています。彼らの目的はカネ儲け。不安を煽って洗脳し、自分たちのモノを売るのです。
承認取得に向け、弊社が厚労省とやりとりしていた時期には、相談室に1日150件近い電話をかけてきて業務妨害。本社前で毎日のようにシュプレヒコールをあげビラも配った。そして定期接種が始まると、今度は(レプリコンを)を採用している医療機関に1日何十件と電話して、診療妨害をしている」