10月7日に斉藤が、不同意性交と不同意わいせつの疑いで書類送検されたと報じられた同日午後、所属先の吉本興業は斉藤との契約を解除したと発表した。

〈弊社は、これまで、斉藤に対する重大な契約違反の疑いについて、弁護士の助言等を受けつつ、当事者の名誉・プライバシー・健康状態等に配慮し、関係者等と協議しながら慎重に事実確認を含めた対応を行ってきたところですが、本日、斉藤とも協議の上、マネジメント契約を解除いたしました〉

 しかし、「今回の吉本の判断は、性加害問題だけが引き金だったわけではない」と明かすのは事務所関係者。

「斉藤本人は容疑について『同意があった』と否定しているうえ、もしこれで不起訴になった場合には、不当解雇で訴えられかねない。性加害の問題だけでは、事務所は現段階で契約解除の決断はできないと考えていた。でも、斉藤はもう一つある重大なトラブルを抱えていたのです」

 そのトラブルとは一体何か? 斉藤の知人が文春の取材に重い口を開いた。

「実は斉藤は、大谷翔平選手の元通訳・水原一平と同じように重度のギャンブル依存症なのです……。そのために借金も抱えていました」

 斉藤の年収は5,000万円ほどあるそうだが、放っておくとギャンブルに全てをつぎ込んでしまうそうだ。そのため、斉藤の収入は嫁さんの瀬戸サオリ(36)が管理し、月数万円のお小遣い制にしていたそうだ。

 いくら何でもそれで済むはずはない。芸人仲間や知人からカネを借り、悪い筋からも借りているんじゃないかと噂になっていたそうだ。

 吉本興業は何度も「治療プログラム」を受けさせようとしたが、そのたび、「もうギャンブルはやめました」と嘘をついて逃げてしまったそうだ。

 私は性加害はないが、ギャンブル依存症だった。大学から社会人になっても土曜日曜は朝から競馬場に行き、何万円ものカネをつぎ込み、帰りの電車賃もなくなりオケラ街道をトボトボ帰った。

 駅前の交番に入り、「すいません、電車賃を貸してもらえませんか」と頼み込んだことも何度かあった。