少し前までは美人騎手とアイドルのようにもてはやされ、成績も残していた藤田菜七子だったが、最近は鳴かず飛ばずで、聞こえてくるのは男の噂ばかりだった。
そんな彼女だが、今年7月に結婚を発表した。相手はJRA(日本中央競馬会)職員の20代男性だという。
実はこの時も、文春が嗅ぎ付け、藤田に直撃したことで、藤田側が発表したという経緯があった。
そして今回、藤田の引退のきっかけを作ったのも文春だった。
文春によれば、JRA所属の藤田菜七子騎手(27)に、通信機器の不正使用の疑いがあることが取材で判明したというのだ。
通常、騎手はレース前になるとスマホなどの通信端末を当局にあずけ、外部との通信を遮断することが義務付けられている。八百長のような不正を防止するためであり、当然この規則を破るとペナルティが科される。
長期間の騎乗停止処分である。
「これまでもルールを破り処分を受けた騎手はたくさんいます。10月7日にも東京競馬場内の調整ルームに通信機器を持ち込み、使用したとして2人の騎手が騎乗停止の処分を受けています」(スポーツ紙記者)
昨年5月に6人もの若手騎手たちのルール違反が発覚しているが、JRAが下した処分は30日間の騎乗停止だった。
だがこの時、藤田はお咎めなしだったが、実は、見つからなかっただけで、藤田も不正使用していたというのである。
しかも、事件後も、タブレット端末を隠して持ち込んで、外部と通信していたという。
文春は、藤田が外部と交わしていたLINEの履歴などを入手し、日時、通信相手を特定したというのである。
内容は、ごく普通の日常会話で、競馬の公正に支障をきたすものではなかったようだが、規則に違反したことは事実だ。
藤田の通信相手にも話を聞き、相手も事実を認めている。
文春は藤田に認識を聞いた。
――通信機器の使用に関するルールはご存じですね?
「はい」
――違反していませんか?
「はい、ない……。ありません」