劇的といってもいい逆転劇に、一時下がった株価が元に戻ったそうだ。

 常に締切日、発売日に左右される週刊誌の宿命だが、両誌編集部はどんな気持ちでこの総裁選のドラマを見ていたのだろう。

 総裁選については後で触れるとして、まずは、新潮の記事から。

 大谷翔平が爆発している。シーズン終盤にきて6打数6安打、3ホームランなどというとてつもないことをやってくれた。

 今日(9月30日)が最終戦で、首位打者はわずかに届かなかったが、ホームラン、打点、盗塁と、どれを見ても超がつく活躍である。

 私はロバーツ監督というのはアホだと思っている。昔、「上がアホだから」といった阪神の投手がいたが、今のドジャースの選手のほとんどが、そう思っているのではないか。

 特に投手起用がデタラメすぎる。こんな奴をいつまで投げさせているのかと、見ている側がイライラすることがシーズン中は多かった。

 かと思うと、少し悪ければ下に落とす。これでは、投手が疲弊して、けが人が多く出るのも無理はない。

 大谷やベッツ、フリーマンが打っても、ザルのような投手陣では打つ方も嫌気がさすだろう。

 大リーグ最高のバッターを揃えていても、地区優勝はシーズンギリギリだった。これではポストシーズンは戦えないのではないか。

 そこで、アホ監督がいい出したのが、ポストシーズンのどこかで、大谷を投手として起用するという“妄想発言”である。

 大谷はまだリハビリ中で、今年は一度も実戦で投げたことがない。中途半端に投げさせて、また故障したら、ロバーツは責任が取れるのか?

 新潮がいうように、短期決戦は投手力にかかっている。それを誰よりも知っているのはロバーツである。

 だが、無駄な補強はしたが、先発できる投手など山本由伸を含めてわずかしかいない。あとは投げてみなければわからないポンコツばかり。

 大谷は、ワールドシリーズまで勝ち進んで、投げてくれとロバーツから頼まれれば、嫌とはいわない性格である。