「しっかりしてくれ」と夏を励ます弥生。悲しい別れを経て、さばさばお姉さんキャラぽい振る舞いに戻っているが、伝言係に励まし係、便利使いされていないか。大丈夫か、弥生さん。

◆どんなときでも食べて、生きないといけない

夏は南雲家に海を迎えにいき、3人でいれなくてごめんねと謝る。そして、海のさみしさを、弥生や津野(池松壮亮)で埋めてもいいと寛大な心を示す。どこに行っても誰に会ってもいい。海がどこかに行っても、海がさみしくなくなることを待っているよ、と懐の大きくなった夏。

海がはめた水季の形見の指輪を見ながら、確かに水季がいたことを確かめあう夏と海。このときの目黒蓮の横顔が最高によかった。吹っ切れた!という感じ。最終回の夏は成長していた。

(C)フジテレビ
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伝言係を立派につとめた弥生は、ひとりでコロッケを作って食べている。

朱音が海苔を巻いたおにぎりを夏に持ってくる。

「健康でいてね。海にごはんを食べさせるためにあなたがちゃんとご飯を食べて。健康でいて」

どんなときでも食べて、生きないといけない。

最終回は「食べる」がひとつのモチーフになっていた。おにぎりもロールキャベツもかぼちゃもじつに美味しそうに映っていた。

ここまではすごくやさしい世界。日曜日、夏が仕事で海を留守番させないとならないとき、津野くんに甘えることにする。ここからやや流れが転調する。

◆「はいかいいえで答えられることなんてない」

(C)フジテレビ
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呼ばれてやって来た津野は「意地悪なので」とケーキを自分と海の分、2個しか買ってこなかった。そこへ弥生が来て、「ここにこの3人でいるのへんですよ」と津野が遠慮して帰ろうとしたとき、大和(木戸大聖)もやって来る。夏の不在の部屋に奇妙な4人組。夏のケータイに津野が撮った海と弥生と大和が、分けたケーキの前で楽しそうに映っている写真が送られてきた。

津野が帰るとき海が追いかけてきて、津野と水季の時間を夏には内緒と微笑み合う。