◆絶対に謝ったり折れたりしない夫

 冒頭の、明子さんと娘がインフルエンザを発症した日も、夫は何一つ手伝う気配はありませんでした。帰宅して、「夕飯ができたら言って」と、部屋でYouTubeを見て待っている。「夕飯が出てくるのが当然だと思っている夫に、イライラがとまりませんでした」と明子さん。

装飾男子
 その週末夜、昇太さんが飲みに外出した後、娘が嘔吐をしました。

「病院に連れて行くにも夫が不在で車が出せなくて、タクシー拾うにも私も熱があったのでフラフラで…。救急相談室に電話して対処法を何回か相談して、翌朝まで様子を見たんです。

 明け方、飲みから帰宅して寝ていた夫を起こし、車を出してもらいました。娘は胃腸炎も併発していて、点滴を打って…それから2週間ほど通院したんですが、その間も家事を手伝うことは一切なくて、帰宅したら一人で映画を観てるんですよ」

 そんなある日、昇太さんからメールが来ました。

「洗濯物もたまっているし、共有スペースくらいは居心地よく使えるようにできないの? 流し台も汚いし、冷蔵庫の食材も無駄になりそうなのがあるけど」

 たまりかねた明子さんは、こう返信。

「病気の時ぐらい手伝ってくれたらどう? 洗濯物たまっているの、あなたの分なんだから」

 すると、昇太さんからの返信は、「じゃあ、俺の家事は一切やってくれなくていいので」と一言。

 明子さんが何か反論すると、いつも「じゃあいい」「じゃあ離婚」「じゃあいらない」という反応で、絶対に謝ったり折れたりしないのです。今までのエリート人生では、そんな態度ですんでいたのかもしれませんが…。