◆「愛を貫くためには、悲しみを避けては通れません」
悩み、自省し、前を向く。この繰り返しの中で、女王という生涯をまっとうしました。
「愛を貫くためには、悲しみを避けては通れません」
個人としての生き方、妻や母としての在り方、英国女王としての振る舞い。この言葉に、エリザベス女王の信念が宿っているように思えてならないのです。
エリザベス女王という、ひとりの女性が生きた証が本書にあります。名言、哲学、そしてファッションの数々。人生の岐路に立った時、ページをめくってみてください。必ずあなたの勇気と助けになるでしょう。
<文/森美樹>
【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)を上梓。Twitter:@morimikixxx