◆子どもの世話、親の介護に、治療費の問題も

――他にはどんな問題がありますか?

点滴を受ける女性
清水:そのほかにも、仕事をどうしたらよいか、子育て中の方にはお子さんのことをどうしてあげたらいいのかという問題、また少し上の世代では、がんになったことで親の介護の役割を果たせなくなってしまうという問題もあります。

子育てや家のローンでお金がかかる年齢なので、治療費を払うことで経済的にも大変になってしまいます。20歳まではがんは「小児慢性特定疾病医療費助成制度」の対象で医療費がかかりませんが、20歳を超えると医療費が3割負担になります。

またがんの末期に40歳以上は介護保険を利用することができますが、保険料を払っていないAYA世代はその制度を利用することができず、家で過ごしたくても経済的な負担があってそれがかなわないということがあります。