◆脊髄断裂による下半身麻痺が判明!獣医師の言葉に救われた
保護した日から飼い主さんらは毎日、おしりをぬるま湯で洗い、薬を塗布。ペースト状のフードをスプーンで1日5回食べさせました。排泄が上手くできないので、お腹のマッサージも行いました。
迎えて2日目、子猫は自らご飯を食べるように。3日目には段ボールの中を探索し、1週間後にはおもちゃで遊び始めました。
しかし、やはり後ろ足は動かず、引きずったまま移動。尿や便は垂れ流し状態でした。
「排尿に気づいていないように見えたので、下半身が麻痺しているのだろうなと。だから、寝ている時だけオムツをさせ、1日に何度もシャワーをし、傷口を清潔に保ちました」
体重が500gになったのは、保護から4週間後のこと。お尻の傷は保護から6週間後、ようやく完治しました。
その後、かかりつけ医の紹介で精密検査ができる病院へ。MRIや血液検査、CTなどを行った結果、レントゲンでは見えにくい腰骨が骨折して脊髄断裂が起こり、下半身麻痺になったとの診断が下されました。
悲しい結果に、飼い主さんは愕然。しかし、獣医師さんの「後ろ足が治る見込みはないけれど、カルテを見て話を聞いたり、この子の顔を見たりしていると、きちんとお世話できているのが伝わります。
脊髄断裂以外は検査結果もすごくいいし、数ヶ月前まで栄養不良であったとは思えない回復。ぴのちゃんは、きっと幸せです」という言葉で、不安や心配が吹き飛びました。