損得勘定する心理の真実とは
損得勘定をする性格や特徴についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
明らかに損をしそうだと思えるものから、意外に損得勘定することは悪い意味ばかりではないと思える部分もありました。損得勘定には、こんな真実が隠されていたんですね。
これからは、損得勘定のメカニズム、心理の真実について解説していきます。
【損得勘定の真実】1.損得勘定は感情で左右される
損得勘定の多くは、実質の価値よりも「お得感」という感情が大きい方が価値があるように感じるというもの。
例えば、200万円のものが199万円に値下げされるよりも、2万円のものが半額になる方がお得な気がしませんか?
実質はどちらも1万円の得なのに、半額の値引きの方が得した気分になれる。物の価値と損得の感情は、直線上では結び付かないという意味になりますね。
【損得勘定の真実】2.損をしないことが絶対条件
仕事上でも人間関係でも同じで、損得勘定をする時には、「絶対損はしたくない」という心理が働きます。
利益が少ししかなくても、実質、損をしないのならそちらの方が「お得」な気がする。利益は確実に確保したい気持ちがあり、損失は少しでも被りたくないのは、ある意味当たり前の心理ですが、損得勘定が強くなるとこの傾向が強くなります。
「出資した限り利益は必ず出してもらおうと躍起になるが、出資金については少しでも値切ろうとする」といった行為も、損得勘定からでた行動であると言えそうですね。
【損得勘定の真実】3.損をした時の方が心理ダメージが大きい
「感情で左右する」という意味と、「損をしないのが絶対条件」という意味を合わせた意味合いになりますが、人は得をした時よりも、損をした方が心理的影響が大きくなるという現象があります。
例えば、ある自販機で110円でジュースを買って、ふと隣の自販機を見ると同じものが100円で売っていたとしたら、かなり損した気分になります。だからと言って110円のジュースが10円安くなっていたからと言って、絶対に買うかと言われれば、そうとも限らないわけです。
損得勘定と呼ばれるものは、得をしたことで感じる嬉しさよりも、損をしたことで感じるショックの方が大きく感じるという心理があるのですね。