香水文化のはじまりって?

化粧品の一種として香水が使われ始めるのは、古代エジプトの女王・クレオパトラの時代からです。 彼女が入った「バラ風呂」は、厳密には香水ではありませんが、「香りを身に着ける」という意味では、香水文化の先駆けと考えられます。 その後中世イスラムのローズウォーターや、14世紀ハンガリーのハンガリーウォーター(別名「若返りの香水」)などを経て、ルネッサンスの時代から、本格的に香水作りがスタートしていきます。

そして18世紀のドイツで「オーデコローニュ」、現在のオーデコロンが商品化されます。 その後は合成香料が発明され、シャネルの香水が世間に衝撃を与え、現在に至ります。

香水はいつ日本に来たの?

日本では聖徳太子の時代から、宗教的行事に香木が取り入れられていました。これが日本の「香り文化」のはじまりと考えられます。 そして香水が日本にやってきたのは、文明開化のあった明治時代という説が一般的です。 しかしそれより前に、ある歴史上の人物が香水を身に着けていたという説もあります。

その歴史上の人物とは、なんと織田信長。 戦国時代末期、宣教師が来日した際に伝わった香水を、好奇心旺盛な信長が使っていた可能性がある…とのことです。 ちなみに日本ではじめて販売された香水はロジェ・ガレ社の「ヘリオトロープ」で、夏目漱石の小説にも登場しています。

香水の種類について

現在私たちが使っている香水には、4つの種類があります。 日本の薬事法では、4種類すべてをひっくるめて「香水」と呼んでいますが、香水は賦香率(ふこうりつ)と呼ばれる香料やエタノールの濃度によって、区分されています。