もし、万が一総理になれば、独断専行で人のいうことなどに耳を傾けないのではないか。そんな心配が彼には付き纏っている。
河野太郎は脱原発論者だったのに、原発推進派に“転向”したとはよくいわれる。それに、12月の初めになくなるという健康保険証問題についても何も語っていない。いいっぱなしのボンボン。それが河野太郎という人間の正体であろう。
文春は、河野家の息のかかった企業からの献金がやたら多いと報じている。例えばコネクタなどの製造会社「日本端子」(平塚市)からは200万、400万と寄付があるが、
「同社の初代社長は一郎氏で、現在は河野氏の弟・二郎氏が社長を務める一族企業です。本社ビルは地元事務所に隣接し、いずれの土地も洋平氏が所有。河野氏自身も、二一年の資産公開で日本端子の株式四千株を所有していると公表しています」(事務所関係者)
ほかにも「恵比寿興業」「麻布台ビル」などを所有する河野家だから、河野太郎もカネに困ったことなどないのだろう。うらやましい!
小林鷹之は普通のサラリーマン家庭の出身ではなく、父親は企業の役員などを務め、それなりに裕福な家だったというが、まあ、許容範囲だろう。
小林の取り巻きの議員たちに、不倫女性議員や甘利明のような金銭授受問題で辞任した者など、あまりいい人物はいないというが、これも、小林自身の罪ではないだろう。
高市早苗は結婚していた亭主である山本拓前衆院議員と一度離婚し、山本が落選すると極秘裏に再婚していたという“美談”はあるが、今回、減点する理由はないと思う。
というわけで、立候補者は10人近くなると思われる前代未聞の総裁選だが、今のところ小泉進次郎がややリードしているようだ。だが、討論会などで「進次郎構文」を連発して、有権者から「こりゃダメだ」と思われれば、いくらコップの中の嵐でも、排除されるのは当然であろう。
私の予想は、◎は石破茂、〇は高市早苗、▲小泉進次郎、△小林鷹之。本音でいえば、どの候補にもなってほしくはないのだがね。(文中敬称略)