◆②子どもにも好み・考えがある
もう一つ私が食育の観点でオススメしたい「むやみに悩まない・叱らない心得」があります。それは、食事のシーンにおいて親子が真っ向から向き合わないというスタンス。
みなさんは心のどこかで「食材の買い出しや料理は、親がすべてやるものだ」と考えていませんか? 責任感がある方ほどこのような使命感を持ってしまうかもしれませんが、私は必ずしもそうだとは考えないようにしています。
親子の目線が同じ高さであることを前提にして考えてみてください。親が考えて作るものや食卓に出すものは、いくら子どものことを考えていたとしても、自分の考えや好みがベースになっています。
そしてそれらを出された子どもにも考えや感情がありますから、喜ぶときもあれば嫌だというときだってあります。
つまり、親の勝手を押し付けているかもしれない食事に対して、子どもは悪気なく素直に反応しただけの可能性があるということ。大事なのは、これを闇雲に叱っても、解決しないということです。