◆①大人と子どもは味覚が違う
カレーやラーメンしか食べない子どもを見て、味覚が発達していないからだとあきらめていませんか? 実はこれ、大きな誤解。
人の舌には「味蕾(みらい)」という味覚センサーがあり、このセンサーの数が多いのは大人ではなく子どものほうなのです。味蕾は刺激や喫煙などで摩耗するので、大人よりも子どもは味覚を感知していることが科学的に明らかになっています。
もう少し具体的に言えば、苦味は毒、酸味は腐ったものの味として感知するため、野菜や酢の物を嫌ったり、甘いお菓子や旨味の強いカレーやハンバーガーを好む傾向にあるのです。
がんばる親が心を痛めないためにも、「子どもの味覚は敏感であり、拒否は単なるワガママではない」ということを知っておきましょう。