◆基本7キロ!体力に衰えを感じて走り始めた

――いまではキャリア20年超えです。俳優さんは体が資本だと思いますが、40代に入ってより気を付けていることや、なにか感じている変化はありますか?

内田「体力の変化は、30代半ばを過ぎたくらいで初めて感じました。舞台で大役をもらって、ほかにもやることがいろいろ多かった時期だったのですが、全然体力が持たなかったんです。“体力だけは自信があったのに、いつの間に私こんなに体力がなくなったんだろう”と、慌てて走り出しました」

――走り出した。

内田「はい。いま一番大事にしているのは走ることです。体力維持と、あと脳の活性化と、肌の細胞の循環にも良い感じ。

俳優は体が資本だと言っていただきましたけど、屋内で一日机に向かうような日もあるんです。台本を読んだり、コメントを書いたり。煮詰まったときなんかも"もうやだ!"と走ると、急に脳が回って感覚が鋭くなる。近くに公園があるので、そこで基本7キロ」

内田慈
――7キロ!!

内田「もともと中学時代にマラソンをやってたんです。文化部だったんですけど、マラソン大会に出たら成績がよくて、朝練と大会だけ出てくれと言われて出てました。朝練がきつくてやめちゃいましたけど(苦笑)。

でも今は走るの嫌いじゃないですね。7キロの最後に“もう無理!”ってくらい追い込んで終わらせるんです。そうやって限界と立ち向かうことに慣れておくと、日々ラクになります。これを頑張れたんだから、たとえば次、撮影が朝から晩あったとしても大丈夫だと。思考のクセをつけられるんです」

◆7年前に結婚したとき公表しなかった

内田慈(うちだ ちか)さん
――美容面で意識していることはありますか?

内田「普通のことでいいから続けることが大事だなと思っています。美容や健康で言うと、特別な化粧品を使うとかではなくて、毎日ちゃんと料理して、自分の血肉になるものを自分でちゃんと確認する。