女子SPA!で2024年7月に公開された記事のなかから、ランキングトップ5入りした記事を紹介します。(初公開日は2024年7月21日 記事は公開時の状況)

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4月期の『9ボーダー』(TBS)の会計事務所の事務員・久美子さんに、『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ)の岡田医師など、さまざまな役を演じ分けながら、顔を見ないことがない俳優・内田慈(うちだ ちか)さん(41歳)。

内田慈
内田慈(うちだ ちか)さん
現在も映画2本が公開され、公演中の舞台も抱える内田さん自身の素顔とは? 年齢を重ねるにつれ「お母さん役」が増えていく日本のエンタメ界の実情などを直撃すると、内田さん自身が7年前に結婚した当初に覚えた違和感を語ってくれました。

◆演劇を始めたのは「大人計画」松尾スズキに会いたかったから

――現在、映画やドラマ、舞台と引っ張りだこですが、もともとは大人計画主宰の松尾スズキさんに会いたかったのが、俳優を目指したきっかけだとか。

内田慈さん(以下、内田)「松尾さんの舞台のあるシーンの映像をテレビで観たんです。ものすごく強烈に引き付けられて、そこから松尾さんのことを雑誌などで追うようになりました。彼に会いたくて、そのためには演劇界に入るしかないと、演劇を始めたんです。大人計画の準劇団員オーディションなども2~3回受けたんですけど、書類で落ちました」

(※現在内田さんは、松尾さん作、演出の舞台『ふくすけ2024-歌舞伎町黙示録-』に出演中)

内田慈
――そうなんですか。

内田「自分には何もないから、何か個性的なアピールをしなきゃいけないと思って、妙なプロフィールを作っていたような気がします(苦笑)。のちのち松尾さんのインタビューを読んでいたら“そういうことじゃない”とおっしゃってました。まあ、落ちた実際の理由は分からないですけど。

もともと歌ったり踊ったりは好きでしたし、一番憧れた人にすぐ近づけなかったので、あの演劇も面白い、この芝居も面白いとやっていくうち、いろんな角度から演劇に触れることができました(※内田さんは特定の劇団に所属せずに活動)。テレビではできないビックリするような表現・キレイもキタナイも同じ土俵にあるような表現に惹き込まれて、とにかく小劇場自体に興味があったんです。俳優になりたい、とかでなく」