そんな“保守”派の夫を支えるのが、妻の秋津だが、彼女は東大法学部で小林と同級生で、12年ほど交際して2006年に結婚したという。
絵にかいたエリート夫妻のようだが、彼女は弁護士で、しかも、「弁護士の中でも、かなりリベラルなのです。東大では、電通過労死事件などを担当した人権派弁護士の川人博氏のゼミに所属。本人は子どもの権利擁護が専門で、二三年五月には立憲民主党の法務部会で講師を務めていた。所属先は、小林元治日弁連元会長の事務所。日弁連会長と言えば、宇都宮健児氏を筆頭に共産党との距離の近さが指摘される人物が多く担ってきました」(法曹関係者)
資金面は潤沢で、約2億円の収入があるというのだが、「コバホーク・ダウン」があるとすれば、最大の“政敵”はリベラル妻ということになるのかもしれない。
進次郎同様、大臣経験も経済安全保障相だけというのも、経験が不足しているといわざるを得まい。
私にはなぜだかわからないが、有権者の中には進次郎待望論が根強くある。
直近の多くの世論調査でも、総理になってほしい人、1位が石破で、2位が進次郎である。
オヤジの純一郎元総理は、やったことはメチャメチャだが、ワンフレーズポリティクスで、威勢のいいキャッチーなひと言だけを巧みに使いミーハー人気はあった。
その息子というだけで、このボンボンが総理に相応しいと、どうして思えるのだろうか。私には理解できない。
文春で政治部デスクが、総裁選では党員票が進次郎に集まり、過半数をとれなくても、2位に入れば、決選投票で議員票が一気に流れ込むと見ている。
今年の10月にも解散・総選挙が予想されるため、選挙に勝てる顔が必要だと考える議員が多いからだろうが、選挙が終わった後のことは何も考えないようだ。
菅義偉元総理が後ろ盾というのも強味だと思われているようだが、菅はボロボロになってたった一期で総理の座を降ろされたことを忘れたのか。