徳を積む方法【言葉遣い】
人と人とのコミュニケーションに欠かせない会話ですが、会話における言葉遣いも徳を積むことに繋がります。
せっかく良い行いをしても、言葉遣いが適切でなければ相手に好意的に受け容れてもらえません。ここからは徳を積むための行動にふさわしい言葉遣いについてチェックしておきましょう。
徳を積む言葉遣い①感謝の言葉
感謝の言葉を伝えることは人間同士の繋がりにおいてとても大切です。夫婦や親子、親友など親しければ親しいほど遠慮がなくなり羞恥心が先に立って、感謝の言葉がなかなか言えなくなってしまいます。
親しき仲にも礼儀ありという言葉があるように、親しい間柄でもきちんと感謝の言葉を伝えることはとても大切です。相手が目の前にいないときには心の中で「ありがとう」と伝えましょう。
相手が人ではなく食べ物などでも同様です。食事のときの「いただきます」は、命に対する感謝の言葉であることを常に忘れないようにしたいものです。
徳を積む言葉遣い②丁寧な言葉
正しいこと、素晴らしいことを話していても伝える言葉が汚らしかったり口調がきつかったりすると、伝えたいことが性格に伝わりません。相手に対してかえって不快感を与えてしまい、せっかくの会話が台無しになってしまいます。
他人に何かを伝えるときは丁寧で綺麗な言葉を選んで使うようにしましょう。急にはできないので、日頃から丁寧で綺麗な言葉で話したり考えたりするようにトレーニングすることをおすすめします。
言葉には波動があり、良い言葉には良い言葉が返ってくると言われています。綺麗な言葉遣いをする人には、他人も綺麗な言葉で話しかけてくれることでしょう。
徳を積む言葉遣い③褒め言葉
周囲の人を褒めることは徳を積むことに繋がります。他人から褒められれば誰でも悪い気はしませんし、嬉しいものです。褒めてもらったことも嬉しいですが、自分のことを見ていてくれた、関心を持っていてくれたことが嬉しいのです。
常日頃から相手に関心を持ち、良く観察してその人の良いところや努力しているところをチェックしておきましょう。人を褒めるときの褒め言葉は伝える側も受け取る側も晴れ晴れとした気持ちになります。
徳を積む言葉遣い④悪口は言わない
他人に対して不満が募ってくると、どうしても悪口を言いたくなってしまうこともあるでしょう。同じ不満を抱えた人が集まると悪口で会話が盛り上がってしまうこともあるかもしれません。そこをぐっと我慢して、悪口は言わない、悪口を言っている会話に混ざらないようにしましょう。
他人の粗探しをして悪いところばかり目に付くようになってしまうと、自身も同じように他人に粗探しをされてしまうようになりかねません。言葉の持つ力は強いので、他人の悪口ばかり言っていると回り回って自分に悪いことが返ってくるともいわれています。
ですから、その場に居ない人の悪口を言うのではなく、その場に居ない人のことこそ褒めるようにしましょう。これが「陰徳」です。悪口をぐっとこらえ、人を褒める習慣に変換させていきましょう。
徳を積む言葉遣い⑤否定的な言葉を言わない
悪口は言わなくても、否定的な言葉を使ってしまう人は意外と多いかもしれません。自分が否定的だと思っていなくても、相手は否定されたと捉えていたり、傷ついたりしていることもあるのです。
上司と部下の会話で、上司が部下をまずは褒めるのですが、「でも、ここは修正して」などと告げているのを見聞きすることがあります。メンタルが強い部下であればあまり深く考えず修正に取り掛かるかもしれませんが、繊細なメンタルの部下の場合「否定された」と深く傷ついて思い悩んでしまうこともあるでしょう。
上司は「こういうふうにしたらもっとよくなると思うんだけど、あなたはどう思う?」などと否定ではなく今を肯定した上で前向きなアドバイスをしてあげれば、部下もさらに努力してより良い結果に結びつくに違いありません。
自分本位ではなく相手の立場に立って物事を考えることのできる人は、相手の話しの最後まで真剣に耳を傾け、否定ではなく助言や改善策を提案することができ、徳を積むことに繋がります。
徳を積む言葉遣い⑥お金の話はしない
人に不快な思いをさせないことは徳を積むための基本です。軽々しく「それはいくら?」などとお金に結びつく話しはしないようにしましょう。株や投資、経済などビジネスとしてのお金の話しはこの限りではありません。
相手の持っている持ち物などに興味を持って、何の気なしに値段を聞いてしまったとしても、もしかしたら相手に「ものの値段でものごとを評価する人」とレッテルを貼られてしまうかもしれません。必要のないお金の話しはしないようにするのが徳を積むことに繋がります。