◆アイドルや芸能人の追っかけは、悪いことじゃない

『60歳のトリセツ』
 好きになる対象は、アイドルや俳優などの芸能人であっても全く問題ありません。

「たまに『60代にもなって何十歳も年下のアイドルを追いかけるなんて、みっともないんじゃないか』とおっしゃる方もいませんが、そんなことありません。

 純粋に応援する誰かがいるのは、すばらしいこと。私は、“推し”ってすごく良い言葉だなと思っています。

 どうしても人目が気になるなら、必ずしも現地に行く必要もないですよね。ネットで密かに“推し”を応援するのもいいんじゃないでしょうか」

 自分の趣味や推しを身近な人には知られたくないという人は、あえてパートナーに伝える必要もないそうです。

「パートナーが自分の趣味を理解してくれない人である場合、相手から追求されない限り、言わずにひとりでこっそり楽しんでもいいんじゃないでしょうか?

 実際、自分の夫や妻が不機嫌でいるよりは、イキイキと楽しそうにしている方が、パートナーにとっても幸せだと思います。

 60代以降の自分の脳を喜ばせるためにも、自分が“楽しい”と思えることを率先して実践してみてください」

<文/黒川伊保子 構成/女子SPA!編集部>

【黒川伊保子】

(株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ』