◆夫婦は、「離れる時間」を意識的に作って置こう

『60歳のトリセツ』
※画像はイメージです(以下同)
 仕事も子育てもひと段落した夫婦は、何かと一緒にいる時間が増えるもの。仮に仲の良かった夫婦であっても、共に過ごす時間が増え、不和が生まれることも少なくありません。

 これに対して、脳科学者の黒川伊保子さんは、「60代以降のご夫婦は、意識的に『相手と共有しない時間』を作った方がいい」と指摘します。

「『夫婦は常に一緒にいるもの』という考えは、まず捨てた方がいいですね。

 たとえば、専業主婦のご家庭で多いのが、夫が『妻は24時間家にいる存在』と思い込んでいるケース。妻が趣味や友人との会合で外に出かけるたびに、夫が文句を言うので、妻も息が詰まってしまいます。

 でも、仮にパートナーがいても、24時間365日共有する必要はありません。

『毎週水曜日はお互い出かける』『毎月何日間は習い事のために家を空ける』など、お互いに自由な時間を持つ習慣を作っておきましょう」