◆「素敵だな」と思う気持ちは大切に

『60歳のトリセツ』
 夫婦二人の生活だと、刺激がなくて、ついつい感情も老化してしまいがち。

 でも、何かに対してドキドキしたり、憧れを持ったりすることは、脳にとってもプラスになるので、仮にパートナーがいても、「素敵だな」とドキドキする対象を持つことも重要です。

「心の中で、『素敵だな』と思うことは、決して悪いことではありません。たしかに20~40代くらいの若い頃であれば、本能が働いて、『この人を独占して、子どもを作らなければ』という気持ちが生まれ、不倫や浮気に発展してしまうリスクもあるでしょう。

 でも、50代くらいになると生殖意欲が薄れていき、『この人を独占したい』という強い気持ちが生まれなくなります。60代になればもうその感情からは解放される。

 だから、憧れる人がいても、『あら、素敵。今日も姿を見られてうれしいわ』と思うだけで終わりにできます」