◆価値観の違いを感じてからもがんばって疲れ果てた
他者に対する温度が違う、自分が重要だと思うことが彼にとっては「意味のないこと」ならば、確かに一緒には歩いていけない。
ただのおせっかいではなく、「命を左右するようなことだから思わず行動した」のだが、そんなヨシエさんの気持ちが彼には理解できないようだった。
「私だって万人に親切なわけではありません。でも身の回りの人たちは大事にしたい。彼はそれを感覚的に理解してくれない。これはもう、価値観が違うとしか思えなかった」
それでも3年はがんばってみた。だが彼は変わらず、彼女は疲れ果てた。