義兄に話があると言われ
義実家の義父と義母は今も健在です。近隣のマンションには義兄が住んでおり、さらに4歳歳上の義姉は近隣の県に住んでいます。その年も例年のように集まってきた親戚たち。
「新年の挨拶が済んで、宴会が一段落したときに、義兄に、これからのことで話があるって声を掛けられたんです」
なんとなく嫌な雰囲気を感じ取ったとK子さんは言います。
息子の相続放棄を要求される
「呼び止められたのが、ちょうど義父母が孫たちを連れて近所の神社へ初詣に出かけた時だったんです」
写真はイメージです。(以下同じ)
なにやら書類を出してきてK子さんの前に広げました。K子さんの目に飛び込んできた文字は“相続放棄”。義両親が亡くなった場合に相続の権利があるのは義兄、義姉、そして代襲相続によりK子さんの息子です。
「実家は畑を含めるとかなりの広さの土地を保有しており、株も多少持っている、と主人が言っていたのを思い出しました」
そして書類にサインをするように義兄はK子さんに迫りました。正月の宴会の席で突然このような話を持ち出されてもすぐには押印することはできないとK子さんは義兄に伝えます。