HERMES(エルメス)のバッグの人気シリーズ15選
ここからは、エルメスのバッグの中でも特に有名であり人気のあるシリーズをご紹介していきます。エルメスのバッグに付けられたモデル名は、人物の名前からとったものが多いと言われています。その裏側には様々なストーリーがあるため、そういった部分にも注目してみると面白いでしょう。
シリーズ①機能性とデザイン性に優れた「バーキン」
エルメスと言えばバーキンと言われるほど、非常に人気となっているモデルです。1984年に当時の社長であったジャン=ルイ・デュマ=エルメスが、飛行機内でイングランド出身の女優ジェーン・バーキンと偶然隣り合わせになったことがきっかけで誕生し、この名前が付けられました。
というのも、彼女が使い古したカゴバッグに溢れそうなほどの荷物を詰めている姿を見て、たくさんの荷物を入れることのできるおしゃれなバッグをプレゼントしたいと思い、製作したと言われています。
バーキンは現在様々なデザインが発売されており、中には数千万円のプレミアが付く商品もあるほど。通常のモデルでも百万円以上の価格帯がほとんどなため、女性にとって永遠の憧れだと言えます。
大きく開く開口部やマチの広い底部分、荷物の量によってサイドのマチ幅を調整できるクロアや、カデナ(鍵)とクロシェットなど機能性や実用性の面でも申し分なく、レインカバーも付属するため外見だけでなく使い勝手も非常に良いのが魅力となっています。
フォーマルにもカジュアルにも合わせることのできる、ベーシックで美しいデザインも人気の秘訣であり、持っているだけで注目されるステータスアイテムとなるでしょう。
シリーズ②エレガントなフォーマルの定番「ケリー」
バーキンと並ぶ人気を誇るのがこのケリーというモデルです。バーキンと似ており良く混合されがちですが、実はケリーのほうが早く誕生しているのです。
このモデルはもともと「サック・ア・クロア」という名前で発売されましたが、モナコの王妃であったグレース・ケリーが愛用していたことにちなんで、彼女の名前をもらいモデル名を改名しました。
エルメスが初めて製作したバッグ「オータクロア」を改良したものであり、シングルハンドルで頑丈な作りになっています。専用のショルダーストラップを付けることでショルダーバッグにもなりますが、フォーマルな印象が強いためハンドバッグとして持つ方が圧倒的に多いでしょう。
シリーズ③収納力がある「ガーデンパーティ」
ガーデニング用品を収納するためのバッグとして作られたガーデンパーティーは、その用途からかなり大容量になっているのが特徴です。外見はシンプルなトートバッグであり、明るいカラーのものはフェミニンな印象も与えます。
素材は、革製のものもコットン素材のものもあり、どちらも人気ですがカジュアルに使用したい方や、持ち歩くことの多い方は耐久性の高いコットンキャンバスがおすすめです。また、仕切りがなく大きな荷物でも入れやすいため、旅行用バッグとしての使用も最適でしょう。
シリーズ④斜め掛けで人気「エヴリン」
エブリンは、1978年に誕生した歴史の長いショルダーバッグのモデルです。当時、馬具部門のディレクターをしていたエブリン・ベルトランが、馬乗りや馬を育てる人のためにブラシやスポンジ、蹄鉄などを収納するバッグとしてデザインしたものであるため、この名前となりました。
こういった道具類は湿気などで傷む危険性があるので、長持ちするよう通気性を良くするパンチング加工を施したことで、現在でもHのパンチングがフロント部分にあしらわれています。
半楕円形のフォルムがおしゃれで出し入れもしやすく、スナップ式の開口部は簡単に開閉することができるため、デイリーユースとしても人気のアイテムです。しかし、縫製に時間がかかるという難点があるため、生産が追い付かず入手困難に陥ることがしばしばあります。
シリーズ⑤エルメス初のバッグ「オータクロア」
前述したように、オータクロアはエルメスが初めてバッグを製作した際に誕生したモデルです。バーキンの原型でもあるため、外見は非常に似ています。2つを別々に持っていたら、パッと一目でどちらか区別を付けるのは見慣れていなければ難しいでしょう。
しかし並べるとその違いはハッキリとわかり、オータクロアのほうが縦長、バーキンのほうが横長の形をしています。また、オータクロアはもともと馬具を入れるためのバッグとして作られたため、バーキンよりさらに大きいのが特徴です。
現在では圧倒的にバーキンのほうが人気度が上がってしまっていますが、ある意味少数派として周りと被りたくないという方は、こちらを選ぶのも良いでしょう。