8. 保津峡(京都)
亀岡市の保津橋付近〜嵐山の渡月橋まで続く渓谷で、一帯は京都府立保津峡自然公園に指定されています。深いV字型の渓谷は断崖と奇岩がひしめくダイナミックさで、山肌を覆う木々が四季折々に彩りを添えます。
保津峡を船で下る「保津川下り」は、保津峡の渓谷美を堪能できる人気のアトラクション。船頭が巧みに操る船に乗り、約16kmの蛇行した渓流を約2時間かけて下ります。また、人気の観光列車「嵯峨野トロッコ列車」では、眼下に保津峡を眺めながら、約7.3kmの道のりを約25分かけてのんびりと走り抜けます。
いずれも保津峡の爽やかな風が感じられるアトラクションで、涼しさの中で自然の美しい景色が楽しめますよ。
9. 醒井宿(滋賀)
米原市にある醒井(さめがい)宿は、中山道61番目の宿場として古くから栄えた集落。宿場を取り仕切った問屋場と呼ばれる施設が残っており、内部を見学することができます。
また醒井の街中を流れ、一年を通して水温が14℃前後と安定している地蔵川には、梅花藻(ばいかも)という植物が生育していることでも有名。毎年5月中旬から8月下旬まで、梅に似た白く小さな花を咲かせ、たくさんの観光客が鑑賞に訪れます。
醒井宿の7月・8月の平均気温は25度前後のため、避暑にもおすすめ。地蔵川の流れを見るだけでも涼しい気分になれますし、清流に手をつけて涼むのも良いですよ。
10. 高山寺(京都)
紅葉の名所としても知られる高山寺(こうざんじ)は、「古都京都の文化財」の構成資産の一つとして、世界遺産に登録されています。 周辺は木々に囲まれていて趣があり、表参道からの道のりでは森林浴もできて、涼しさが感じられるスポットです。
所蔵する国宝、重要文化財の数は1万点余り。『紙本墨画鳥獣人物戯画(4巻)』や『紙本著色明恵上人像』など、複数の絵巻や絵画が国宝指定を受け、また後鳥羽上皇の賀茂の御学問所を移築した建物である石水院も国宝に指定されています。石水院を拝観したあとは、石水院の中庭を眺めながら、抹茶と高山寺のオリジナル茶菓子でひと休みできますよ。