◆夫からの突然の言葉
加奈子さんの当時の仕事は接客業でした。日に日に重くなる症状は仕事でも出るようになり、「あの頃は毎日が不安定だった」と振り返ります。そんなどん底の中、夫にかけられた一言があったといいます。
「夫が突然、『休養だと思って都内から離れてみる?』と言い出したんです。通勤の満員電車の中で立ちくらみを起こすこともあったので、夫は自分が通勤できる範囲で郊外に引っ越すことを提案してくれたんです。
初めは戸惑いましたが、今のままではどうせ仕事も上手くいかない。だったら仕事は一旦、退社してしばらく休もうと考えてみたのです」
その後、仕事をやめた加奈子さんは夫とともに千葉県に移住しました。夫の通勤時間は1時間以上となってしまいましたが車を購入し、海が近い一軒家でのんびりと暮らすことを選んだといいます。
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