◆親も“全力で”子どもの成長を見られる
――独身時代にはバックパッカー経験もありますが、同じ旅行でも「子連れ旅」とは違いますか?
かか:子どもがいると、よく話しかけられるのは大きな違いだと思います。
例えば、娘との「世界一周」で一カ国目に選んだタイでは、幼い子や年配の方を敬う文化があるので、娘に「かわいいね」と話しかけてくださる方がたくさんいました。
今でも、気づいたら娘が誰かからフルーツやお菓子をいただいていることがあります(笑)。親の私も、独身時代と全然違う世界を見られていると思っています。
――かかさんが思う「子連れ旅」の一番の魅力は何でしょうか?
かか:親も全力で子どもの成長を見られることです。平日も休日も、日本で24時間ずっと育児をするのはつらいと思うんですよ。でも、海外の異なる環境だと、親も子どもも違う世界を見られるのが一番の魅力だと思います。
ただ石畳を歩いてるだけでも「この道、ボコボコしてるね」と会話が生まれたり、物価の安い国であれば現地の高級レストランでちょっと贅沢しながら「おいしいね」と思い出を共有できたり、親子そろって新たな刺激も得られるのでおすすめしたいです。
――日本とは異なる土地で、親も新鮮な気持ちで旅行できるのはうれしいことですね。
かか:それも大きな魅力だと思います。言葉が通じなくて不安と思う人もいるかもしれませんが、私たちは、英語圏ではない国へ行くことも多く、現地の言葉を1つ2つ覚えるだけでコミュニケーションを取っています。
今はスマホがあれば翻訳してくれますし、それだけで行かないのはもったいないので、ぜひ、日本を飛び出してもらいたいです。
<取材・文/カネコシュウヘイ>