◆親の反対を押し切って上京を決意
「初めてライブに行ったのは高校一年生の時でした。それはもう楽しかったです」
高校生になってアルバイトをするようになると、バイト代のほとんどをそのバンドのために費やすようになります。深夜バスに乗り込んではライブを観に行って、グッズを買い込み、漫画喫茶に泊まって帰る生活をしていました。
それだけでは満足できず、上京を夢見るようになりました。上京すればもっとライブを見られるようになるからです。しかし、両親は可愛い一人娘を手放したくありませんでした。地元の大学に行ってほしいと願う両親と、どうしても上京したい萌夢さんは何度も喧嘩するようになります。
「父親に掴みかかる勢いで、家が揺れるくらいの激しい喧嘩を何度もしました」
最後まで両親は萌夢さんの上京には反対でした。挙句の果てには「一切の仕送りはしない、勝手にしろ」と両親に言われましたが、それでも折れることのなかった萌夢さんは、高校卒業とともに、愛媛の実家を飛び出しましたといいます。
「ほとんど家出同然でしたね」
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