14.仏ヶ浦(青森)
青森県下北半島に位置する「仏ヶ浦」は、全長約2kmに渡ってつづく奇石海岸です。トルコのカッパドキアのような造形美が楽しめる景勝地で、太古の海底火山によって生まれたグリーンタフ群が、津軽海峡の荒波や風雪により少しずつ削られて現在の神秘的な造形となったと言われます。
この世のものとは思えぬ程の美しい景観から仏の住む地と称され、如来の首・五百羅漢・一ツ仏・親子岩・十三仏観音岩・天竜岩・蓮華岩・地蔵堂・極楽浜など、仏の名に因んだ名前が付けられており、国の名勝・天然記念物にも指定されています。
15.牛渡川(山形)
鳥海山の湧き水を水源とした、透明度の高い川。夏の時期には梅花藻(バイカモ)という水草が川の中に小さな花を咲かせます。梅花藻は涼しい清流でしか育たないため、全国でも生育場所は限られています。
清らかな水の流れにたゆたう白い花は本当に涼しげで、いつまででも見ていたいくらい。川のせせらぎを聞きながら水辺を散歩するのも、とっても気持ちがいいですよ!
16.宇曽利山湖(青森)
恐山にある、8つの外輪山の中央にできたカルデラ湖。荒涼とした賽の河原を抜けた先にあり、澄んだエメラルドグリーンの湖面に、湖畔には白い砂浜が広がり、その光景が極楽浄土を彷彿とさせることから“極楽浜”とも呼ばれています。
外輪山は活火山に指定され、今でも至るところから硫黄泉や火山ガスが噴出しており、このガスが宇曽利山湖に溶け込んで強い酸性の湖にしています。そのため湖には動植物がほとんど生息していませんが、唯一ウグイだけが生息しています。
17.オンネトー湯の滝(北海道)
北海道三大秘湖の1つに数えられる神秘的な湖「オンネトー」から南東に約1.5km歩いた先にある、湯の滝。高さ20数メートルの2条の滝からなり、流れているのは水ではなく温泉という珍しい滝です。
また、珍しいのは温泉の滝ということだけではなく、湯の滝は「マンガン鉱石」が形成される場所としても世界から注目されています。地上でマンガン鉱石が形成されているのは地球上でもここだけで、その珍しさから平成12年には国の天然記念物にも指定されています。