◆好きな映画を聞いて「返ってきた答え」が気に入らない

次にマッチングした“マサト”は「一人でも映画館」というコミュニティに入っていたのでもう少し趣味が合いそうと期待が高まります。マサトは『君たちはどう生きるか』も知っていました。

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まい「好きな映画は何ですか?」

マサト「SAWかな。でも、ITそれが見えたら終わりも捨てがたいな。まいさんは何が好き?」

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レンタルショップ
『SAW(ソウ)』も『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』も観たことがない作品だったので、検索したらホラー映画でした。なぜここで、ホラー映画を上げるのか全く理解できなかった舞さん。彼に会話を盛り上げる気があると思えませんでした。自分が好きなラブコメの作品名を言っても通じるとは思えず、『ショーシャンクの空に』を挙げました。

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マサト「ヒューマン系ね」

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なんだかジャッジされた感じがして、マサトをブロックしました。こうして、舞さんがマッチングしてやり取りしている男性は0人になってしまったのです。

こういうパターンを何度か繰り返してしんどくなって、アプリにログインしなくなりました。アプリで実際に会った人は0人です。

舞さんは学生時代にバイト先で知り合った男性と付き合って数カ月で自然消滅しています。それ以来、彼氏はいません。出会いを求める男女が集まるはずのマッチングアプリに登録したのに恋が始まる気配がなく、私のところへご相談にやってきました。