買い物などでポイントを貯めたものの、使い道がないポイントを有効利用できる「ポイント投資」だが、利用者はまだ少なく、ポイント雨投資に関する調査で、15.7%しかいないことが分かった。
一方、ポイント投資を経験したことで、実際の資産運用に対する理解度が深まったという人の割合が75.0%にのぼったことも分かっている。
こうしたことから、投資をしたことがない、資産運用の知識がないという人こそ、投資や運用に関する理解を深めるためにも、貯めたものの使い道がないポイント投資を始めるのがいいと言えそうだ。
ポイント投資を始めた理由、最多は「貯めたポイントの使い道が他になかった」
この調査はスマートフォン、タブレット、携帯電話、通信、インターネットに関する市場調査をしているMMD研究所が7月に実施。18歳~69歳の男女7,000人を対象に、ポイント投資の認知~利用状況を聞いた。
ポイント投資について、「認知」している人の割合は60.4%(「現在利用している」~「聞いたことがあるが、サービス内容は知らない」の合算)、内容を理解している人の割合が31.4%(「現在利用している」~「どのようなサービスなのか、内容まで知っている」の合算)で、現在利用している人の割合は15.7%だった。
利用している人の年代別別割合を見ると、一番多かったのは30代で21.6%。次いで20代が19.3%、40代が16.9%と続いた。
また、ポイント投資を始めたきっかけを聞いたところ、一番多かったのが「貯めたポイントの使い道が他になかった」だった。
なおポイント投資の使ったことがあるものの、実際の投資経験がない人に、今後、実際の資産運用をする意向があるか聞いたところ、半数以上が「利用したい」または「やや利用したい」と答えたという。
ポイント投資で最も利用しているサービスは?
大手ネット証券が参入しているポイント投資だが、現在使っていると回答した1,096人を対象に、ポイント投資で利用しているサービス(複数回答可)などを聞いたところ、利用しているサービスでは「楽天証券」が55.6%と最も多かった。次いで「SBI証券」「PayPay証券」「auカブコム証券」「マネックス証券」などと続いた。
さらに、ポイント投資を使っていない人に、その理由を聞いたところ、「投資に対する知識不足」「ポイントの利用先が別にある」「サービス内容を理解していない」といった回答が多かったという。
「買い物などで貯まったポイントがあるが、特に使い道がない」「将来のために投資や運用をしたいが、知識や経験がない」という人ほど、ポイント投資を始めてみるといいのかもしれない。
文/編集・fuelle編集部