天然のクーラーと言われるほど涼しい「菊池渓谷」や、高原の快適な気候で現代アート鑑賞ができる「霧島アートの森」、川の中を歩く水流遊歩道がある「岳切渓谷」など、暑い日に避暑に訪れたい、九州の夏でも涼しい場所をご紹介します。
1. 菊池渓谷(熊本)
熊本県菊池市街地から約17キロの場所に位置する渓谷。阿蘇外輪山・北西部の森林のなかにあります。外輪山とは、阿蘇山を取り囲む環状の山稜(谷と谷の間にある最も高い部分)のことで、菊池渓谷を流れる菊池川の水源地ともなっています。
標高500~800mに位置しており、水温13度とかなり冷たい清流も流れているため、天然のクーラーといわれるほど周囲は冷んやりとしていて、まさに避暑スポット。
川の周囲に広がる、天然生広葉樹で覆われた森も美しく、往復1km・約40分の「癒しコース」と、往復2km・約80分の「満喫コース」を散策できます。
2. 鍋ヶ滝(熊本)
阿蘇郡小国町の山の中にポツンとある、絶景も楽しめる涼スポット。滝の裏側からも眺めることができる数少ない滝のひとつで、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。
高さ10m、幅20mの滝は迫力たっぷり!まるでカーテンのような美しさがあり、特に夏場は涼しげに感じられ、心洗われる景色です。
周辺の渋滞緩和のため、2021年11月から大型連休や長期休みの見学は、ウェブによる事前予約制となっています。夏場も連休やお盆周辺は予約が必要になるため、事前に公式HPを確認してから、出かけるようにしましょう。
3. 平尾台(福岡)
北九州市小倉南区にある平尾台は、標高300~700m、南北6km・東西2kmにかけて広がるカルスト台地で、山口県の秋吉台や四国カルストと並ぶ「日本三大カルスト」の1つです。カルスト台地とは、石灰岩で形成された大地が長い年月をかけて雨や地下水などで侵食され、独特の地形を形づくったもの。「ドリーネ」と呼ばれるすり鉢状にくぼんだ特有の地形も、至る所に見ることができます。
標高が高いので平地より比較的涼しく、周辺には200以上もの鍾乳洞があると言われているので、あわせて訪れるとさらに涼しく過ごせます。