◆「40歳以降の自分の俳優人生はない」と思った

新木宏典
――確かに、普通なら40歳では守りに入りそうな。

新木:自分がここまで培ってきたものを武器に、より巧みに扱ったりそもそも武器自体を変える。40で使える武器を見つけていくっていうことが必要だったりするんだろうなっていうのは先輩方と話してて思ったんです。けど、自分自身が20代30代で培ってきた実力や、経験は正直足りないと思いました。

これを40歳のオリジナルの武器にするには、質も量も良くない、全然足りてないって思ったので、40歳ももっと先に新しいものを取りに行かないと、40歳以降の自分の俳優人生はないと思ったんですよね。