◆“激辛”で子どもの死亡事故も……

 先日、やっぱり慎重になるべきだと痛感する報道がありました。

 それは、アメリカで流行した激辛チップスを食べる企画「ワン・チップ・チャレンジ」で当時14歳の少年が死亡。解剖の結果、高濃度のカプサイシンを含有した食品を摂取したことによる心肺停止であることが明らかになりました。やっぱり、甘くみてはいけないと痛感させられました。

 そこで私は冷静に、大人が子どもに辛い食べ物を食べさせる時期を慎重に判断するためのエビデンスを整理してみたいと考えました。特に2021年にノーベル医学・生理学賞を受賞した研究者によって発見された「辛み成分を感じ取るセンサー」の話などを筆頭に、判断材料として参考にしていただく3つの事実をご紹介していこうと思います。