「お前、この先何かやりたいことあるの?」

 高校を卒業するタイミングや大学3年生という時期に、この未来をどうするのか? という質問がまあまあ飛び交う。本当にやりたいことがある人ならば、すぐに答えられるだろうし、何も決まってない人は「ん~まだなんも決まってない」という答えがすぐ出るだろう。

 つまりこの質問はある程度答えるのが簡単な質問ということだ。しかしこんな簡単な質問に答えられない場合がある。それは自分が目指すもの、なりたいものが、他人からすると少し特殊な職業で、理解されないんじゃないかと思う場合だ。この特殊な職業の最たるものは「芸能人」。誰もが一度は憧れ、そしてどこかのタイミングで諦めるのではないだろうか。

 ある程度大人になってもまったく諦めず、芸能人になれると信じてやまない変わり者たちが、今活躍している芸能人だといっても過言ではない。もちろん俳優さんや、アイドル、モデルさんなどはスカウトというシステムで芸能人になり、自分がなりたかったわけではないという人もいるが、こと芸人に関しては間違いなく自分がなりたいと思わなかったらならない職業である。