人間の思考の癖を理解しよう
サンクコストが原因となって合理的な判断を誤るコンコルド効果は、日常のいたるところで見受けられます。私たちがコンコルドの誤謬から逃れられることは難しいでしょう。
たとえば飲食店を経営しているとします。「この店は数年前に大改装したばかりだが、どうもこれからの時代に合っていないようだ。でも、もったいないから改装費用の償却が終わるまでこのまましばらくがんばって工夫しながら営業していこう」といった考えをしがちです。
一方でこれからどうすれば最大の利益が得られるかを考えているときに、すでに投下した費用や償却費のことにとらわれることには意味がありません。
ポイントは手放すこと
これから得られる最大の利益を捨てて、できるかどうかわからない過去に投下した資金の回収を優先させているこの事例は、合理的な判断とは言い難いわけです。
今より良いものを手に入れるには、今持っているものを手放すべきでしょう。この考え方は、簡単そうですが、強く意識しておかないとなかなかできないものなのです。
身の回りのサンクコストを見直してみよう
あなたの身の回りにサンクコストはないでしょうか。ほとんど着ないお気に入りの洋服、動かないバイク。買った時より下がってしまい、上がる見込みのない塩漬けの株。毎年、年賀状を出すだけとなってしまった人間関係。
ひょっとすると、今住んでいる家や仕事自体、巨大なサンクコストかもしれません。過去にとらわれず未来に目を向け、自分がこれから本当にやりたいことは何なのかを見つめたとき、不要なのにもかかわらずコストがかかっているものを見つけることができるでしょう。
さらなる発展のためには、サンクコストを意識して「手放す」勇気を持つことが大切です。
提供・UpU
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