◆ドリカムや絢香、AKB48の朝ドラ主題歌はポジティブな色付けの役割

 朝ドラといえば、なによりもさわやかなイメージ。一日の始まりをいい気分で迎えられるような曲調です。たとえば、DREAMS COME TRUEの『晴れたらいいね』(1992年『ひらり』)や絢香の『にじいろ』(2014年『花子とアン』)、AKB48の『365日の紙飛行機』(2015年『朝が来た』)などが浮かびます。

絢香『にじいろ』
絢香『にじいろ』
 これらの曲は、主演女優の清新なイメージ、ドラマのトーン、ストーリーをポジティブに色付けする役割を果たしており、ここでの作曲者は注文された通りの商品を納入する職業人としての立ち位置になります。

 米津玄師の言い方を借りるならば、朝ドラ主題歌とは極めて“客観的に”作られたものがほとんどだと言えるでしょう。