◆「パキット」の試作回数は1000回以上
――ネックだと思っていたことが意外とそうでもないことがあるんですね。「パキット」はいかがでしょうか?
三田さん(パキット開発担当、以下略):パキットはまず、レンジで麺を加熱した時の仕上がりについての検証から始めました。
大きい鍋にたっぷりのお湯で茹でた麺と、レンジで麺がを調理できる容器で加熱した麺と、パキットの包材で加熱した麺の3つを比べてみました。その結果、パキットの包材で加熱した麺の仕上がりは全く遜色がないことがわかったのです。
――滑り出しは順調だったんですね。
三田さん:ただ、その次の課題がコンセプトでもある「ソースで麺を茹でる」というところです。ソースに何が入っていると麺を茹でたときに味や食感に悪影響を及ぼすかを突き止めるために、トマト汁だけで麺を茹でてみたり、玉ねぎ汁だけで麺を茹でてみたりして、「肉の油がいけないんじゃないか?」という仮説があれば油の汁で麺を茹でてみたりして。ソースの配合を考えていきました。
――しかし開発は難航し、試作回数は1000回以上にも及んだけれど一定の茹で上がりにならないという課題がクリアできずにいたそうですね。
三田さん:そんな時、改めてパスタ調理について調べなおしていると、「蒸らす」という工程に気づいたんです。「レンジで加熱したあとに庫内で蒸らす」工程を加えたことで、どの種類のパスタ・どのようなレンジであっても美味しい食感が実現できました。
さらにポイントとなるのが最後に容器内でぐるぐるとかき混ぜる工程です。普通のパスタソースをかける時にはやらないものですが、パキットは袋の中が鍋代わりでもあるので、ぐるぐるとかき混ぜて乳化させてとろみをつけることでより美味しさが増します。
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