10位:筆島

伊豆大島南東部の筆島海岸の沖にある小さな島。高さ30mほどで、名前のとおり筆の先のような形をしています。伊豆大島ができる前には3つの火山があり、最も古いのが筆島火山です。240万年から数十万年前に活動していたと考えられており、筆島は筆島火山の火道にあった角礫岩(かくれきがん)の残骸とされています。

太平洋の荒波に耐える筆島は、古くから「神の宿る場所」として崇められている神聖な島。上陸はできませんが、筆島見晴台からその姿を眺めることができます。

10位:御蔵島

photo by ソフトクリームちゃんさん

東京から南へ約200km、三宅島から南へ約19kmの位置にある島。東京の竹芝客船ターミナルから大型客船(夜行)で最短7時間25分です。面積20.55km²、周囲16.4kmで、人口は300人ほど。島の周りの海には160頭前後のミナミハンドウイルカが生息しており、野生のイルカとドルフィンスイムが楽しめます。

photo by ソフトクリームちゃんさん

また日本の巨樹の約5%を占め、確認されただけでもスダジイ、シイなど491本の巨樹があります。御蔵島ではそんな巨樹の森のハイキングも人気のアクティビティです。(島の多くの山はガイドの同行が必要)

10位:利島

円錐が美しい小さな島

伊豆諸島の有人島の中で一番小さな島である利島(としま)は、竹芝桟橋からジェット船で2時間半で行くことができ、東京湾からは大島の次に近い島です。しかしながら、円錐形の宮塚山(標高507.7m)が一つあるだけという可愛らしい島の形ゆえ、湾もなく波の影響を受けやすいため、着岸率が伊豆諸島一低い島でもあります。

常時70%の着岸率で、冬場は50%まで下がることもあり、一週間船が着かないことも珍しくないそうです。予定通りに利島へ着岸し、旅を終え利島を離れることができたらラッキーと言えるかもしれません。

光が射しこむ三番神様

周囲約8kmの島は、北側にだけ集落があります。島を一周できる利島一周道路という道路があり、集落に近いところから「三番神様」、「二番神様」、「一番神様」と島民から呼ばれ親しまれている神社があります。

椿の時期もおススメ

利島は島全体が椿林で覆われており、1月から2月には島が椿の花で紅く染まります。椿油の生産も盛んで、島内の二つの商店と農協で購入することができます。また、利島にはイルカが住み着いており、春先から秋までドルフィンスイムをすることができます。