◆令和の喜劇王を目指して

NHK『光る君へ』藤原斉信役、金田哲さん
芸歴20年。“大河ドラマ出演”という、1つの目標を達成した金田さんの次なる目標を聞いてみると「これまでに平安、戦国、幕末の時代を生きたので、また違う時代にも行ってみたい」としつつ、「喜劇王」と答えてくれた。

「以前、千鳥さんの番組内で『令和の喜劇王決定戦』という企画に出させてもらいました。そのときに、ただの酔っ払いをやったら“向いてるぞ?金田、喜劇の道に行っていいんじゃないか?”って言っていただけたんです。

そんなことも後押しとなって、30代後半で芸人と俳優をやらしていただいたその先、40代では喜劇王を目指す。やりたいことと向いていることがひとつに繋がってきたのかな、と思っています」

ただ言っているだけではない。「喜劇王」になるために在すべきことについても思案済みの金田さん。

「舞台とかネタ、バラエティーは“おもしろかったよ”で終わるんですよ。でも、映像作品となると、ファンの方は何度も観てくれる。その作品に対する思い入れや熱さが伴うから。

もちろん、これからもバラエティ番組には出させていただきたいんですけど、コメディの作品を作っていかなきゃな、とは思っています。

それこそロバートの秋山さんがNetflixで『クリエイターズ・ファイル』をやっているように、喜劇的なジャパニーズコメディを演者としてやっていくことで喜劇王に近づくのかなって。ジャパニーズ喜劇王といったらやっぱり志村けんさん。それに次ぐ、というか違う形の喜劇王を目指して、模索していきます」

<取材・文/ふくだりょうこ>

【ふくだりょうこ】

大阪府出身。大学卒業後、ゲームシナリオの執筆を中心にフリーのライターとして活動。たれ耳のうさぎと暮らしている。好きなものはお酒と読書とライブ