◆寅子オリジナルではない?
それがどうだろう、第10週第46回で司法省の事務官として勤務するようになってからの寅子の変わり様は。女性初の弁護士になったものの、苦戦の連続だった。佐田優三(仲野太賀)との子どもをみごもり、休業を余儀なくされた。
彼女の悔しさは戦後、事務官の仕事で再び解放されるはずが、まるでイップスのように「はて」が出てこない。代わりに、無感情の「スンッ」状態になってしまう。でもそんなとき、明律大学の恩師・穂高重親(小林薫)が事あるごとにトンチンカンな物言いをするものだから、拍子抜けした寅子の「はて」が復活する。
第49話、覚醒したかのように「はて」を連発する寅子の清々しさったらない。でもこの「はて」、実は伊藤扮する寅子オリジナルのフレーズではないのかもしれない……。