◆今このタイミングで公開する意義がどこにあるのか
――本作を通じて、どんなことを伝えられたらと思いますか?
水上「朝ドラもそうですが、戦時中のような、今の僕たちには想像できないような大変な状況でも、愛が芽生えたり、その愛が芽生えたからこそ、次の世代の僕たちはここに存在していたりする。大事な人を、大事にしていきたいという気持ちや思いといった普遍的なものを伝えていきたいなと。
百合と彰にフォーカスをあててはいますが、ひたすら若者たちを支える鶴屋食堂のツルさん(松坂慶子)をはじめ、いろんな愛の形が見える作品です。そういった部分を、現代の方々が見てどう思うのか。今までもこういった作品は数えきれないくらいあります。ただ、今このタイミングでこの映画を公開する意義がどこにあるのかを伝えられたらと思っています」