◆小さな頃から、体が向いているベクトルがはっきりしていた

――今回演じた彰はとても達観した青年に映りましたが、水上さん自身は小さなころからどんな性格だと自分自身で思いますか?

水上「大人になってきて、だいぶ分別というか、常識がついてきましたけど、小さい頃から、喋り自体は下手なんだけど、思ったことを発することはできる方でした。だから同級生の子たちに比べたら、“意思を発言する”力自体はあって、リーダーとか班長とか、キャプテン、生徒会長といったものは、よくやる機会がありました。

単純に“好き”とか“嫌い”とか、“これ欲しい”とか、そういうことを言える子だったと思うんです。自分はこれをやりたいというベクトルがはっきりしていた子というか。あえて言葉にするなら、意思がはっきりしていた。それがあながち間違ってもいなかったので、リーダーといった責任のある立場を任されることが多かったのだと思います」