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■2005年 第5回大会
18年たった今でも「伝説の大会」と呼ぶ漫才師がいる第5回大会。その漫才師とは、優勝したブラックマヨネーズ・吉田敬である。笑い飯は第3回に続いて2回目の「3-4」での準優勝。1人でも審査員が転じていれば笑い飯の『M-1』キャリアが終わっていたかもしれないと思うと、よかったのか悪かったのか。
・今でも「理想」と呼ばれますよね
これは本当に、今でもこのときのブラックマヨネーズのネタを「理想の漫才」と語る芸人・関係者は多い。前年までも準決勝には顔を出していたブラマヨだが、この年はネタの作り方を大幅に変更。吉田が1人で書いていたのを、2人で会話しながら作るようになったといい、春先には完成したこのスタイルを観客に慣れさせないために『M-1』本番まで隠していたという逸話は、あまりにも有名。
・全国区の売れっ子が初登場
すでに全国にその名が知れ渡っていた品川庄司がラストイヤーにして初のファイナル進出。その思いが伝わる大熱演にほだされた審査員・島田洋七は「番組が盛り上がる」と絶賛し、85点だった紳助も「稽古量が伝わってきて感動しました」とコメントしている。そのコメントを聞く品川の顔が、いかにも品川っぽくてたまらない。
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