そんな石田だけあって、この日はいわゆる「漫才の裏側」を大いにしゃべっていた。

 NON STYLEの漫才について、石田は自身を「100点のボケを量産できるタイプじゃない」と分析する。

「60点、70点のボケをどうやって100点に錯覚させるか。そのための手数やったりするから」

 石田によれば、NON STYLEの漫才は「騙しまくって、面白く錯覚させる」ものなのだという。

「観客に考える間をあげないことで、ツッコミのフレーズも単純でよくなる」

 近年、霜降り明星や真空ジェシカなど、ボケで観客に謎を残してツッコミのワードで回答を示すスタイルの漫才も少なくない。昨年の『M-1』で最強のパンチラインだった令和ロマンの「吉本には、こういう人がいます」もまさにそうだ。