■キャッチボールのシーンは鬼門
ああ、キャッチボールだ、と思ってしまうのです。キャッチボールのシーンって鬼門なんですよね。「野球上手い」設定の人物がキャッチボールをしてしまった瞬間に、画面がリアリティを失ってしまう。映画『深呼吸の必要』(04)で、高校野球のスター選手で甲子園でノーヒットノーランをやったことがあるという触れ込みで登場した成宮寛貴が、キャッチボールをした瞬間、とんでもないへっぴり腰で白けてしまったことがありました。
キャッチボールって、だいたい1分間に6球くらい投げるんだそうです。野球部は30分くらいキャッチボールしますので、1日に180球投げる。週5で練習するとしても1年で約5万球。10年で50万球。それだけ投げるわけですから投球フォームも定着しますし、その俳優が野球経験者かどうかはキャッチボール見ればだいたい判別できちゃうわけです。
今回のハルトも、高校野球のスター選手でした。小学校から高校まで、10年以上野球に打ち込んでいたという。
そのハルトが父親とキャッチボールするシーンがあるんですが、ゴードンあんまり上手くないわけです。広瀬アリスが「上手い!」とか言うけど、上手くないの。
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