■ゴードン、目覚めるの巻
第1話で頭を打って眠り続けていたハルト(眞栄田郷敦)でしたが、前回のラストで目を覚ましました。
ところが、どうやら以前のハルトとは違うようです。聞けば右半身に麻痺があるのと、高次機能障害の症状があって、いわゆる記憶喪失の状態だという。ホントに今期のドラマは各局で、みなさん記憶を失っていて大変です。
現カノであるアスカ(広瀬アリス)を中心に、同級生たちは元のハルト、元の関係性を求めて病室で思い出話を繰り広げます。例えば火曜日のめるる主演『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)では記憶喪失になった人物に改めて数多くの選択肢を与え、その人物に考えさせて選ばせるという作劇が行われているわけですが、『366日』では頑なに過去にこだわります。あるべき自分ではなく、そうであった自分こそ美しい、高校時代のまんまでいようぜ、変わらない俺たち最高。そんな感じ。
それがいいとか悪いとかいう話ではないけど、自分が誰だかわからないと言っている相手に「私、あなたの彼女です」って宣言するのはなかなか勇気のいることだと思うんですが、『366日』では、そこはためらわない。「だってそうだったんだから」の一点突破で認めさせようとする。怖いことだと思うんですけどね。
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