◆「2020年入学の子どもたちに不登校が多いんです」

和田さんの学校では、娘さんが通う2020年入学の学年でひときわ不登校が多く、子どもたちの精神年齢も幼いという話を耳にしたそうです。

不登校
「子どもたちは学校で友達や先生とのコミュニケーション、そして学校行事などを通じて成長していくものですよね。入学当初からまともに学校生活が始まらず、やっと登校したかと思えば分散登校、マスクで顔もよく見えず、会話も制限される学校生活で、子どもたちの精神年齢が幼いと言われると、やり場のないモヤモヤを感じます。不登校だって、そりゃあ学校に馴染めない子が増えるのは当然のことですよね……」

多感な子どもたちの学生時代は一度きり。ほかの人生を歩めないからこそ、彼/彼女自身はそれを当然のこととして受け止めるのかもしれません。ですが他者とのかかわりが大切な時期に「密を避け、人と距離を取って、授業だけ提供された学校」で過ごした子どもたちが将来どんな風に育つのか? 想像が足りなかったのではないでしょうか。