外見で異なる評価をわかりやすくすると

では、実際に見た目でどれくらい評価に差があるのでしょうか?

アメリカで行われた仮想裁判実験に、500人ほどの男性に陪審員(日本でいう裁判員)になってもらい、被告役の女性の顔写真を見てもらい、それぞれの刑を決めったというものがあります。

その結果、女性の強盗犯に対する裁判では、美人の懲役が平均2.8年だったのに対して、そうでもない人が5.2年の判決が下されました。

交通事故の賠償金は、美人の方が5500ドルに対してそうでない人は10000ドルという判決に。

つまり美人だと評価される人の刑期が短く、賠償金も少ないという結果になったのです。これだけの差が出るのは「ステレオタイプ」や「ハロー効果」が影響しています。

ステレオタイプとは、あるカテゴリーの人たちに対する先入観的な認知のことで、「日本人は勤勉だ」「スペイン人は情熱的だ」というような認識が含まれます。

この場合には「(美人だから)悪気はなかったのだろう」「反省しているだろう」と判断されやすくなっていたため、刑が軽くなったのです。

そしてハロー効果とは、一部が優れているポイントを見るとその人の全てが優れていると判断する傾向のことを言います。例えば「○○会社代表取締役」 という肩書きをみると「この人は偉いし、立派な人なんだろう」と思う感覚のことです。

「美人はいい人が多いから何かの間違いで犯罪を犯したのだろう」という考えを陪審員が持ったため、刑が軽くなったのです。

顔やスタイルのみではない! 印象を操る小物テクニック

これだけの結果を見ると、生まれつき自分の評価が決まっているのではないか? という気になってしまいますよね。けれど、そんなことはありません。顔やスタイルは簡単には変えることが出来ませんが、ちょっとしたアイテムで印象を変えることができます。

眼鏡

1つは眼鏡。
今の時代、コンタクトが主流で眼鏡をかける機会が少ないかもしれませんが、相手に与える印象をガラッと変えることができます。仕事でかけるのであれば黒縁眼鏡や四角いフレームの眼鏡で、知的さや信頼感を出すとぐっとあなたの評価は良くなります。

プライベートであれば細いフレームや丸いフレームなど、女性ならではの柔らかさや和やかな印象を与えましょう。度入りのレンズだと目が小さく見えるので、だて眼鏡でも良いでしょう。

口紅

2つめは口紅です。以前別の記事でも紹介しましたが、「女性は赤い口紅をつけるとモテる」ということがわかっています。

心理学者のゲーゲンは、フランスにある4つのバーにサクラを送り込み実験をスタートさせました。サクラの女性はそれぞれ赤、ピンク、ブラウンの口紅をつけているか、もしくは口紅をつけていませんでした。彼女らは1人でバーに座り、どのくらいの時間で男性から声を掛けられるかと、60分間に何人の男性に声をかけられるかを測定しました。

その結果がこちらです。
赤い口紅をつけている人が、もっとも男性から声を掛けられることがわかります。リップが難しい場合は、赤い服でも効果があります。

清潔感を重要視して

最後に、アイテムではありませんが、好感が欲しい場合は清潔感や女性らしいファッションをした方が無難でしょう。 着こなしが難しいファッションやトレンドを盛り込んだコーディネートもお洒落ですが、自分に合っているのか? 清潔感があるのかどうかを基準にすると良いでしょう。見た目がまともであれば、内面を見てもらう機会も増えるはずです。

ぜひ意識してみてくださいね。

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